ブログの特徴は記事を別々のページに分割したところにある。ブログにはコメント機能やトラックバック機能などがあるが、ブログの一番の特徴は記事が別々のURLで生成されるところにある。従来の日記サイトや日記システムでは、記事が個別に分かれていなくユーザはwebサイトを総体として評価することしかできなかった。記事が個々のURLを持つことで一つの記事が価値を持つようになった。webサイト総体の価値ではなく、それぞれの記事に価値が生まれるようになった。
そして、このブログの記事の価値付けをしているのがGoogleである。Googleの検索エンジンが記事一つ一つをクローリングし、PageRankというもので順位付けをした。PageRankを簡単に説明すると、その記事がどれだけ別のサイトからリンクが貼られているかどうかで順位付けをしたシステムである。リンクがより多くのサイトから貼られているページは価値が高いであろうという判断基準だ。このPageRankアルゴリズムにより、ブログの記事一つ一つが的確に評価されるようになった。そしてこの、ブログの記事個別化とGoogleのPageRankのおかげでweb検索とwebサイト事情は激変した。人気webサイトであっても、特に情報量の無い記事は検索エンジンの上位に上がらなく、人気webサイトでなくても内容のあるwebサイトの記事は検索エンジンの上位に上がるようになった。記事個別で検索することができるので目的の情報を探すことも容易になった。ユーザがwebサイトを個別の記事単位で評価するようになった。
このようにブログというものを語る上でGoogleの検索エンジンのアルゴリズムは欠かせない。ブログのシステムはGoogleの検索エンジンがあってこそのモノである。と、思うのです。
